アエル 過払い請求 対応状況

アエル（日立信販）　概要

旧社名である「日立信販」の方が有名です。
日立グループとは全く無関係にもかかわらず、日立という名前を使っていたとこにより日立グループより訴えられ、社名変更を余儀なくされたことで現在のアエルという社名になりました。
平成２０年に過払金返還請求のあおりを受け、民事再生。全店舗を閉鎖し、現在は貸付を行わず、過払金返還のみを行っているようです。

対応状況

民事再生手続の効果で、手続の開始決定日である平成２０年３月２６日以前の過払金について、返還率を一律５％にカットされました。その後、配当率が変更され、現在は6.812%になりました。要するに、過払について請求している人も請求していない人も、過払金の約９３％がカットされたということになります。
もっとも、再生開始決定基準日以降、つまり平成２０年３月２７日以後に返済して過払になった分については、全額請求が可能です。（JPモルガン譲渡分を除く）
例えば、平成２０年３月２６日までに過払金が３０万円発生していて、その後５０万円を返済した、という方の場合、３０万円分については6.812％の割合ですので２万０４３６円の返済となります。一方、基準日以後に返済した５０万円については、すでに開始決定基準日で過払になっているということであれば、全額が過払金となりますので、これに支払日までの利息を付けて支払ってもらえます。
この記事を書いている平成２７年９月１５日時点では、民事再生前、民事再生後の過払はいずれも請求をすればきちんと支払ってきています。

JPモルガン、エヌシーキャピタル譲渡分について

もっとも、アエルは民事再生前に、一部貸金債権をJPモルガン、エヌシーキャピタルに譲渡しているものがあります。この部分については返還を求めるのは極めて困難です。

アエルの会社概要